TYT-002

TYT-002 – 金の卵

管理番号: TYT-002
妖異通称: 金の卵
危険レベル: レベル2
遭遇した場合は直ちに退避行動を取ります。物品や事象の場合、近づくことも避けるべきです。 警戒すべき対象です。なるべく早い段階でその場から退避する行動を取るべきです。
対応状況: 監視中

外観


卵を運ぶヒトガタ。通り道の残留物を鑑定したところすべて黄鉄鉱でした。


関連事件

●道に迷った登山者が偶然この妖異に遭遇し、その後を付いていったところ■■神社に辿り着いて遭難を免れたという事例が何度か報告されています。

広域情報

●■■山中以外での目撃情報はありません。

ポイント

TYT-002は■■山中にて午前0時~3時の時間帯に出現する妖異です。麓付近から山頂にある■■神社まで大きな岩を転がしながら登っていく様子が確認されています。この行動は■■神社に辿り着くか若しくは午前3時を過ぎるまで続き、その後は岩と共に姿が消失します。そして翌日の午前0時に前日消失したポイントあるいは麓付近に出現し、そこから岩を転がしつつ山頂を目指します。この妖異は周囲には一切の関心を払うことがないように見えますが、岩や妖異本体を破壊しようと試みた場合、大きな金属音を上げて姿が消失し、その後、山麓の不特定ポイントに再出現します。進路上に障害物があった場合、それが岩を転がして乗り越えられるものであれば押し通ろうとし、無理な場合は回避ルートを取ろうとします。回避も不可能である場合、妖異は岩と共に消失し、麓の不特定ポイントに出現して再び山頂を目指し始めます。基本的なルートは山道や獣道に沿って進みますが、そうした道を無視した場所を行くこともあります。岩が転がる時には、草木や枯れ枝が押し潰されていくにも関わらず、午前3時を過ぎるとそうした痕跡は消え、全て元の状態に戻っていることが確認されています。ただし妖異が通ったルートには少量の黄鉄鉱が残されている場合があります。

本妖異がなぜ岩を山頂に運び続けるのかその目的も由来もわかっていません。■■神社の創建された1200年頃には既にその存在が知られていたことは、同神社に残された文献から確認されていますが、そこではただ「山頂に卵を運び続ける何か」という存在が示唆されているに留められています。地元では「金の卵を神社の神様に捧げる山の主」であると言い伝えられてきているようです。

対応詳細

TYT-002に接近することは禁じられています。また現在■■山は入山が禁止されています。

懸賞金

懸賞金はかけられていません。

映像情報


Credit
©2019 帝国妖異対策局
License: CC BY 4.0
画像はpixabayより引用(Pixabay License)。