管理番号: TYT-193
妖異通称: 五重の塔
危険レベル: レベル2
遭遇した場合は直ちに退避行動を取ります。物品や事象の場合、近づくことも避けるべきです。 警戒すべき対象です。なるべく早い段階でその場から退避する行動を取るべきです。
対応状況: 調査中
外観
TYT-193と外観がほぼ同じ妙宣寺塔(新潟県佐渡市)
関連事件
●武闘家乱闘事件
香港にて19■■年■月■日、五重塔の出現に偶然遭遇した3人の武闘家が、塔内に侵入し乱闘を繰り広げた事件。この事件で武闘家2名が死亡。残る1名もこの時の傷が元で数年後に死亡しています。この現場に偶然居合わせた■■■公社広報部の撮影クルーが事件の様子を撮影しています。この時のフィルムの一部が香港の映画会社に流出していたことが確認されています。この■■■公社は後に要妖異監視団体として指定されています。
広域情報
●世界各地にて目撃情報あり。
ポイント
TYT-193は、五階建ての仏塔です。これまでの目撃情報から、特定の場所に建てられているものではなく、なんらかの条件が揃うことで何処にでも出現する可能性があるものと考えられています。ただし、塔を出現させるためにどのような条件が必要になるのかについては今のところわかっていません。TYT-193が出現した場合、その中に入ることが可能です。 侵入者が最上階に到達するか、あるいは途中で塔の外へ出てしまうと塔は消滅します。もし塔に人が入らなかった場合は、出現から1~2時間後に消滅するようです。
塔の内部に入った者の証言によると、塔内部の空間はその外観とは明らかに矛盾した広さがあるようです。各階には1体以上の人型実体が配置されており、侵入者に対して何等かの試練を与えるようです。その試練を乗り越えた場合、上階へ進むことが許されます。もし試練に耐えきれない場合は、基本的には塔の外へ出ることが許されますが、そのまま戻らなかったという事例もあるようです。
現在のところ、TYT-193との遭遇して内部に入った者の中で、最上階に辿り着いたものは確認されていません。そのため最上階がどのようになっており、どのような事象が発生するのかについては現在まで不明のままです。
対応詳細
現在調査中。
補遺:
令和■年■月■日、■■山中をパトロール中だった不破寺局員が偶然TYT-193に遭遇。不信に思った同局員が塔内部の調査を行っています。以下に報告内容を簡潔にまとめたものを記載。
1階
不破寺局員が塔内部に入るとフロアの中央に帝国撫子型アンドロイドHachiによく似た人型実体が出現。ただし、同時刻において帝国妖異対策局内でHachiが局長と共に昼食をとっていたことが確認されています。塔内にいた不破寺局員は人型実体に案内されるがまま2Fに移動。特に試練らしきものは課せられなかったようです。
2階
妖異[TYT-■■■]が出現。不破寺局員は直ちに攻撃を行い[無力化]に成功。
3階
妖異[TYT-■■■]が出現。不破寺局員は相手の口上が始まった瞬間、戦闘行動に移り、妖異の[無力化]に成功しています。
4階
フロアには帝国妖異対策局局長に似たツインテールの人型実体が出現。これと同時刻、局長は帝国妖異対策局内にいたことが確認されています。不破寺局員は、同人型実体と目があった瞬間、脱兎の如く階下を駆け下り塔外へ脱出。その瞬間、塔は消滅しました。
補遺:
塔との遭遇は非常に貴重な機会でしたが、十分な調査が行われないうちに消滅してしまいました。
「あの局長の目を見た瞬間、ヤバイ!と思いましたん。あれは三時のおやつにと冷蔵庫に入れていた黒猫亭の絶品プリンをわたしが食べたことに気が付いたときの目ですん。あれは仮にも美少女キャラなら絶対にやっちゃいけない、めちゃくちゃヤバイ目つきなのですん……で、気づいたら塔の外まで逃げてましたん。」- 不破寺局員
懸賞金
発見につながる有効な情報に対して帝国妖異対策局より報酬が支払われます。